人生変えたきゃ体験あるのみ

こんにちは。

書のしずく小島采蘋です。

 

手を動かす。

足を動かす。

頭で考えるのではなく、

五感で感じる。

五感で感じるとは、

すなわち体験すること。

 

社会全体や人間関係における不具合は

あらかた体験が不足している

ことによって起きるのはないかというのが持論です。

逆をいうと、

体験によってしか

真理は得られないということです。

体験の伴わない理論は、

机上の空論。

絵に描いた餅。

 

先日この思いを再確認することがありました。

今日はそのことについて書いてみたいと思います。

 


《田んぼの除草作業の”お手伝い”》

先月末、

除草作業のお手伝いと称して

米農家の友人の田んぼに

入らせてもらってきました。

『称して』というのは、

あくまでも私が入りたくて入らせてもらったという

ことだったため・・・。

 

田んぼに入ったこと、

ありますか?

 

田んぼをおこすところから収穫するという

米作りのはじめからおわりまで携わるという経験を、

私は6年前に初めてしました。

 

初めて田植えのために田んぼに入った時の

あの感覚が忘れられないのです。

 

泥に足が吸い込まれていく。

吸い込まれていく足と土の境目なんてない、

ただただ一体になる。

私もこの大地の一部。

もっとつながっていたい。

ずっとつながっていたい・・・

そしてそこにひとさしひとさし

祈りを捧げるような所作で苗を

植えていく。

土に手と苗が吸い込まれ、

その苗だけを残して

手はまたつぎの苗へ・・・

このルーティンの心地よさは

言葉にしようもない、

体験した人にしかわからないもの・・・

 

 

その体験を、

今ひとたび!

 

と思っていたのですが、

今年も田植えには間に合わず、

除草作業だけでもとお願いした次第でした。

 

 

《ヒエの生態に学ぶ”いのち”》

猛暑のため作業は午前のみ。

遠方につき10時半スタートで

12時までの作業となりました。

(前日から泊まりで行けばよかったと後悔)

 

炎天下、水を張った田んぼは温泉状態。

足湯に浸かる感覚で裸足で足を踏み入れました。

汗だくになりながら、

おしゃべりに花を咲かせつつ、

あっという間に過ぎて行った1時間半。

 

稲のすぐそばで何食わぬ顔して

稲そっくりの姿をして生えているのが

ヒエだよと教えてもらいました。

これが稲の生育をなかなかに妨げるんだそう。

 

『私ヒエですが何か?』みたいな姿でいるのが

妙に可笑しい 笑

 

あれあれ?

ヒエみたいなヒトがいませんか?

べったりひっついて依存して

エネルギー奪うヒト。

 

その生態は、

生存していくために

与えられたDNAのなせる業。

 

誰がそんなDNAをつくったんだ??

 

遺伝子研究の第一人者である村上和雄先生は

”サムシンググレート”(大自然の見えざる力)と

表現されていますよね。

 

そう思うと、

あのヒトもこのヒトも

命燃やして生きているねと

何だかみんな愛おしい

そんな気持ちにもなりました。

 

 

《除草作業のごほうびは。》

1時間半の作業を終えて、

田んぼから上がったそのときに

吹いた風。

 

ほてった肌を一瞬で冷却してくれました。

その心地よさに、

『ちょっとだったけどよく頑張ったね』

とごほうびをもらった気がしました。

誰がごほうびくれたのかって

これまたサムシンググレートとしかいいようがないわけです。

 

ただ吹いた風がごほうびに感じられる日常は、

少なくとも私には普段ありませんでした。

風が吹くってこんなにありがたいんだ。

 

その風に吹かれながら、

心づくしのお弁当をいただくありがたさといったら

もう・・・。

 

夏バテ気味でまともに食べられていなかったのに、

おにぎりがいくつでも食べられる。

そのお米の旨さ。

食べられることのありがたさ。

photo by Eri Tokura

ああ、

こうして言葉にすればするほど

むしろ薄っぺらくなる感じすらします。

 

ありがたいが有り難いとはよくいったものです・・・。

 

《ゆく河の流れは絶えずして・・・》

作業を終えて田んぼから上がる時、

田んぼに流れる湧水の小川で

泥んこになった手足を洗いました。

 

水の冷たさはいうまでもなく、

手足を洗って汚れた泥水が

すぐに流され淘汰されて

また透明で美しい水が流れてくる、

このありがたさ。

 

『方丈記』の冒頭を思い浮かべました。

 

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、

久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

 

無常観。「常なるもの無し」という哀しさ。

だからこそ尊いという”命”をまた思いました。

 

《感謝しなさいと言われて感謝できるか?》

自分でもうっとうしいくらいに

ありがたいという言葉を書きましたが、

この感謝の気持ちは

誰に言われたわけでもなく、

私の胸にごく自然にわいてきたものでした。

 

あなたは感謝が足りない!

感謝せよ!

なんていうことを言われることが

一度や二度

このブログをお読みのあなたにもあるかもしれませんが、

感謝せよと言われて

感謝できたら苦労ないですね。

 

感謝はしようとしてするものではなく

湧き上がるものなので、

やはり”体験”を通してしか得られないものでしょう。

 

ですから、感謝が足りないと思われる人には

なにがしかの体験を用意してあげるとよいかもしれません。

 

いわずもがな、

これからぐんぐん育つ子どもたちには

なんでも体験させてみるべしですね。

可愛い子には旅をさせよ~です。

 

《書は”体験”になり得るか》

”体験”といったときに

よし”書”をやろうという人もなかなかいないでしょう。

欧米の方は書道体験をしてみたいという気持ちが

かなり強いようですが、

日本人には、”いまさら感”が漂います。

 

たしかに、墨汁をじゅっと垂らして

手本を見て書くだけの書は体験としては

物足りない。

 

でも、墨を磨り、紙を、筆を選び

墨色を見ながら書く書なら、

どうでしょう??

味覚以外の触覚、嗅覚、視覚、聴覚がフル稼働の

とても豊かな体験になり得るはず。

 

長い歴史のなかで墨を磨り筆をとってきた日本人にとって

とてもここちよい体験のはず。

 

遺伝子が覚えてるんです。

眠りかけてた遺伝子が目を覚ます。

 

まだスイッチの入っていなかった遺伝子をONにできる

そんな体験になるし、

そんな体験が現代人にとって

とても意味あることだと信じて

日々発信している私です。

 

価値観を揺さぶり、

人生変えるには

今迄したことのない体験をすることを選んでみてください。

 

大人は黙って背中で語れ》

かといって、

子どもにあれせいこれせいというのは

いかがなものかと思います。

 

子どもに言う前に自分が体験すること。

その体験を通して学んでいるその姿で

子どもに語るのが

どんな言葉よりも真実味があると思います。

 

そう。

大事なものは

見えないし、

言葉にもできないんです。

 

大切なことを伝えるには

背中で語り、

それを感じ取ってもらう

ということしかあり得ないのではないでしょうか?

 

 

《おわりに》

今日は

私の田んぼの除草作業を通した学びをお伝えしました。

体験することから感謝が生まれるし、

体験の欠如が各方面で弊害となること。

体験すなわち五感で感じることの大切さは

書という芸術からも十分享受できるということ。

 

そして、今ここに書いたことも、

所詮私の限られた語彙で表現しただけの言葉に

過ぎません。

 

まずは体験してみましょう!

現在参加申し込み受付中のワークショップ。

川下りで有名な風情ある街、福岡県柳川市、

柳川藩主立花邸御花で8/28開催です。

詳細はこちら。

個別相談のお申込みはメルマガの登録からどうぞ

お話を伺った上で簡単な体験をご用意いたします。

遠方の方もまずはお話してみましょ。

 


そして、

今回お邪魔した田んぼは

中津市耶馬溪町下郷地区で米農家を営んでいる

戸倉さんの田んぼです。

Photo by Eri Tokura

無農薬、天日掛け干しで愛情たっぷりにお米を

つくっておられます。

奥さんの江里さんはカメラマンで、

私のプロフィール写真なども撮ってくださった

とても才能あふれる方です。

 

このブログのトップの画像は私の後ろ姿ですが、

彼女が撮ってくれたものです。感動~。

昨年は私がお米のロゴを書かせていただきました。

おいしいのはもちろん、パワーを感じるお米です。

ちょっと普通のお米じゃないです。

贈り物にも喜ばれることまちがいなし。

 

 

おわりになりましたが、

とおるさんえりさん、ありがとう~~。

 


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書のしずく 小島采蘋

コジマサイヒン(本名 小島雅子)

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