わからないということがわかる芸術の世界

今日は最初にこちらの画像から。

 

これ、なんて書いてあるか

わかりますか?

あなたはこれを見て、

何を感じますか?

 

 

 

この書は、

書のしずく3周年記念企画で制作したもの。

メルマガ限定企画です。(終了しました)

 

”名乃書”ナノショ

つまりこの書は、

お名前を書いたものです。

 

ただし、例えば○○子さんの場合、

○○の部分だけを題材として書くというような

そんなスタイルです。

※二つだけしっかり読めるのが混ざっています。
これはこれで面白い。
SHOGRAPHYという私のオリジナルのスタイルです。

 

名前を作品化すること自体、

多分珍しいことでもなんでもないです。

自分が珍しいことを、新しいことを、面白いことを

やっているなんて言う気はさらさらありません。

普段からそんなことは考えてないです。

 

表現したいことを表現したいようにする。

それだけ。

 

今回のこの”名乃書”で私がやろうとしたことというのは、

 

”名前”という固有名詞、つまり具体名

ひとつの単語、つまり言葉として捉えて、

それを書というシンプルな表現形式に

落とし込んでみたい ということでした。

これはすなわち『抽象化』するということですね。

 

 

名前のその文字や言葉が元来持つ意味、成り立ちと、

親などがそれに託した思い(=由来)、

そして私の感じるところの接点を探っていくような

そんな作品となりました。

これもまた『抽象化』することですね。

 

 

このようなスタンスで書くと、

必然的に読めないように、

もしくは読みにくいような形式をとって

書くことになります。

 

言葉として文字として読めてしまうと、

名前だとわかってしまい、

人を指す名称であるという以上のことを、

それ以外のことを想像しにくいように思うのです。

 

ですから、

言葉として文字として読みにくいように書くことは

これまた『抽象化』です。

 

前置きが長くなりましたが、

さて今日はこの『抽象』という言葉をキーワードを

お伝えしたいと思います。

 

 

 

【『抽象』とは何か】

抽象とは、

「事物または表象からある要素・側面・性質をぬきだして把握すること。」
(goo辞書より)

抽象の反対は『具象』ですね。

具象とは「はっきりした姿・形を備えていること。具体。」の意です。

 

抽象化するというのは、

概念化したり一般化したりすることであり、

思考を整理して体系化したりすることでもあるので、

普遍性をもつことにもなります。

と言葉を羅列すると言葉遊びの様相を呈してきますね・・・

 

 

【抽象化することが芸術】

そもそも芸術というのは

感情を抽象的な形式によって

表現するものです。

 

そもそも、私がやっているこの

書という芸術は

文字を使って表現するわけですが、

文字がそもそも

抽象的な符号なわけです。

 

その抽象的な符号を

さらに抽象化して表現するわけですから、

超抽象的です。

 

ちなみに抽象化するときというのは

徹底的に具象化するプロセスを一度経ます。

”名乃書”の制作過程においても、

由来を尋ねたり、字典を引いて言葉の意味、文字の成り立ちを調べ、

自分の感じていることを言語化するなど、

徹底的に具体化してその上で抽象化していきます。

 

話をもとに戻します。

 

で、ここでややこしいのが、

そもそもこの文字というものは

実用に即して生まれたものである

ということです。

已むに已まれぬ事情をもってして

生まれたのが文字です。

人間の生活にどうしても必要だったから

音声言語についで文字言語が生まれたわけで

元来そこに、

美的表現、美意識、感情表現

というものはなかったのですね。

 

その文字に後から美意識が付与されて

文字に思いを託すという

芸術としての書が生まれた・・・。

 

一方音楽などは発生したそのときから

芸術なわけです。

 

 

【書の二面性とわかりにくさ】

何が言いたいかというと、

 

私がいつも口にしている

この「書」というものは、

言語性を重視した「用」の側面と、

造形性を重視した「美」の側面の

二面を兼ねているということです。

 

 

実用と芸術。

 

この相反する性質を

「文字」つまり「書」が包含

している。

 

 

ちょっと話が難しくなりましたが、

私はこの「用」=具象 と

「美」=抽象 を

無意識に行ったり来たりして

無意識に使い分けをしています。

 

ですから、

私のやることなすことって、

どうやら

わかりにくいらしいということが

最近わかりました。

実用の書

 

 

抽象と具象、

どちらがいい悪いではなく、

 

わかりにくいのが悪い、

わかりやすいのいいというわけでもないのですが、

 

多くの人にとっての書についての認識が、

この歴史的な背景ゆえに

「美」よりもかなり「用」寄りである

というのが実情なんです

 

文字を抽象的な芸術として捉えるというのが

多くの人にとってなかなか難しい

ということが、

私のなかでようやく論理的に

理解することができました。

芸術の書「愛」

 

 

私が芸術としての書の作品を書くときに

文字としてではなく

画面として、むしろ絵画的に捉えてもらいたいという

願いをもって書いているのは

どうやらそういうことが背景にあったのです。

 

 

【私の講座の抽象度】

私の講座”たしなみの書

用と美

具象と抽象を

見事にまるっとひっくるめた

超抽象的な世界観です。

 

抽象度高めの世界観、

これが私の世界です。

photo byEri Tokura

 

ところがどうも、

ちょっと多くの人にとって

伝わりにくい側面があるらしい

ということで、

 

少し実用の側面寄りのところから

スタートできる新しい講座を設けました。

それが【てならいの書】です。

 

『小島の世界観って

何かいいんだけど、何か着いていけない』

と感じておられた方には

しっくりくる内容だと思います。

 

 

 

【新講座てならいの書とは】

―100日で脳内インストール―

しなやかで女性らしい字を
書く日常のための書き方講座

 

◆大人の女性が書く字として自分の字に自信がもてなかった方が・・・
→冠婚葬祭の記帳台で何の気おくれもせずにすらすらと書けるように。

◆母親として自分の字を子どもに見せるのがうしろめたかった方が・・・
→子どもの書写の宿題や漢字ノートを見てやることができ、親子で書くことを楽しむことができるように。

◆日本人としての素養や手習いを大切にしたい方が・・・
→日本人としての誇りと品格が増し、社会で、世界で堂々と活躍できるように。

◆これまで通信講座やテキストに手を出したけど挫折してしまった方・・・
→自己実現を果たすことで人としての自信が増し、人生をさらに輝かせて生きることができるように。

 

”書く”という行為を具体的に論理的に捉え直しながら、

100日で一生モノの書き方を身につけていただきます。

人生を暮らしを豊かにするエッセンスが詰まっています。

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どうぞお早目に!

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こちらは来年大幅値上げの予定です。

気になっておられる方、今のうちにどうぞ。

 

初めての方はまずは無料個別相談をご利用ください。

 

 

【まとめ】

今日は『抽象』をキーワードにお伝えしました。

書には抽象と具象すなわち、

芸術(美)と実用(用)の二面性があるという

わかりにくさ、おわかりいただけましたでしょうか?

すべてまるっとひっくるめてお伝えしたいのが私の思いです。

 

ですが、

まずは実用の側面からスタートしつつ

徐々に抽象度を上げて

世界を広げて参りましょうという

最後は講座の宣伝となりました!笑

あ、名乃書のオーダーも承ります!笑

 

抽象度を上げると

最後は行き着くのは宇宙なんだそうです。

 

だとすると、

抽象度を上げて芸術に親しむことは

世界を広げることになりますよね?

 

宇宙って、わかるようなわからないような

不思議な世界です。

宇宙って行ったことないから

わからないんだけど、

たしかにそのなかにいるということがわかる。

行った気になることもできる想像の世界。

よくわからないことがわかるという世界。

なんだかとてもユニークでもあります。

 

さあ、一度きりの人生、

ひろーい世界ではばたきましょ。

Photo by Eri Tokura

感想などお寄せいただけると

大変励みになります。

みなさまのお声おきかせください。

 

 


【9月以降のスケジュール】

ちょっと急なのもありますが(笑)

ご確認を~。

9/14 11:00~
大分県立美術館OPAM
コレクション展「音に夢みる」
一緒に観ましょうの会

作品カバー.jpg

9/28 13:30-15:00
大分県立美術館OPAM

「日本モダンの精華」
トークイベント「美術四方山話」
一緒に聴きましょうの会w

CCCxPickup_82_image.jpg

※画像はOPAMホームページより

 

10/25(木)時間未定
―しなやかに、女性らしく―
大人の名前の書き方 1day講座

 

11月日時未定
年賀状準備講座 1day講座

 

お問合せ、参加表明はお気軽にこちらへどうぞ。

 


 

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